【経済】ユーロ、対円で一時2年4ヵ月ぶり安値(143円台) 先行きに警戒感−ロンドン市場

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701名無しさん@九周年
  貧困のため賃金、社会的スタンダードが低く、高価なインフラ構造もなく、
  それ故税金も安い諸国が、現在では税金メリット、社会保障費用、賃金面での
  メリットを売り物にして、高度に発達した諸国に向けられるはずの投資を横取り
  しています。

  我々が目下、目にしている状況----ヨーロッパ辺境諸国への投資の流出----
  は生産性の法則に反するまったく歪んだ(諸国間の)競争の姿です。高価な
  インフラ構造、高度な社会的スタンダード、高賃金を努力して獲得した生産性の
  高い諸国が、その豊かさのために罰を受け、資本、雇用、投資、成長ポテン
  シャルを失っています。

  ヨーロッパ共同市場は最初の40年間、主に(各国間の)通貨競争を通じて、
  こうした状況が生じるのを防いで来ました。アイルランド、ポルトガル、スペイン、
  イタリア、つい先頃までフランスも、2年ないし3年毎に通貨の切下げを行って
  いました。外人投資家は切下げがあれば一夜にして資本の一部を失うことを
  覚悟しなければなりませんでした。

  ドイツには強く、安定した通貨があったため、非常に大きな立地メリットがあり、
  外人投資家は(マルク)切り上げのメリットを享受出来、また利子率も名目、
  実質共にヨーロッパで一番低いという状態でした。

  ドイツマルクが無くなったことによりドイツは高度な生産性をもつ経済という
  吸引力を失いました。それは、ヨーロッパ内での負担調整を行うためで、
  意図されたものだという「善良人間」もいますが、これは危険な幻想です。

  現在、資本形成の弱体な国々が希望に満ちた状況を呈していますが、
  これは長続きしません。ブームと同時にインフレが進行しているからです。

  目下、資本形成が弱体な諸国、すなわち貯蓄の低い諸国に巨大な資本が流れ、
  欧州中央銀行から低利のクレジットを受けています。こうした諸国にも資本形成
  が高度な諸国同様の利子率が適用されているからです。その結果はインフレです。