【社会】派遣労働者・求職者を対象に調査 正社員希望は男性7割・女性5割 全体の8割が派遣雇用に不満…京都新聞

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1鉄火巻φ ★
2008年9月29日(月)
正社員希望 男性7割超 女性5割
本社調査 派遣雇用8割不満

 派遣雇用で働く人や求職者100人を対象に面談アンケート調査を京都新聞社が実施した結果、
正社員になることを望む男性は7割を超え、女性は5割だということが分かった。全体の8割が
派遣雇用による不安定さや賃金に対する不満を抱いていた。「多様な雇用の受け皿になっている」
という派遣業界の主張とは異なる実態の一端が浮かんだ。

 労働者派遣法の規制強化が議論されるなか、京都府や滋賀県の7市1町にある派遣会社などに
賃金の受け取りや登録手続きで訪れた男性42人、女性58人から回答を得た。

 「正社員化を望むか」との問いには、「望む」が59人で、「望まない」24人、
「どちらともいえない」17人を大きく上回った。望む人は男性が31人で、
女性は28人だった。

 正社員化を望む男性の中には「結婚など生活設計がたたない。安定した仕事がほしい」
(30歳男性)と切実な声があった。

 「望まない」女性の場合、「正社員の時にサービス残業続きで精神的に不安定になった。
派遣は勤務時間の融通が利き、重圧なく働ける」(26歳女性)と派遣を活用する人がいる一方、
「正社員は最初から無理。子育て、家事と両立しながら仕事がしたい」(30歳女性)と
正社員になることをあきらめている人がいた。正社員として就労経験のある人は71人だった。

 派遣雇用に関して納得がいかない点があるか尋ねたところ「雇用の不安定さ」を挙げる人が
33人で最多。「派遣会社の対応」19人、「賃金」18人、「派遣先の対応」11人、
「行政の対応」1人と82人が不満に言及した。「特になし」は8人だった。
(>>2-10に続く)

京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008092900051&genre=B1&area=K00