http://mainichi.jp/area/saitama/news/20080927ddlk11040214000c.html 国が26日に発表した世界遺産登録の国内立候補リスト「世界遺産暫定一覧表」で、
行田市の「埼玉古墳群」は最低評価のカテゴリー2に分類され、現行の基準下では
世界遺産への道が閉ざされた。登録を目指してきた県と行田市は落胆する一方、
「埼玉古墳群の歴史的価値を否定されたわけではない」と引き続き、調査や整備を進める。
県と行田市は「古代東アジア古墳文化の終着点」として歴史的価値を強調していたが、
国は「日本の古墳群の代表例として普遍的な価値を持つことの証明が不十分」と退けた。
県教育局生涯学習文化財課の鈴木敏昭副課長は「地元の動きが盛り上がりつつあっただけにがっかり。
行田市とも協議し、今後の対応を決めたい」と肩を落とした。古墳群の一部は現在、国の史跡に
指定されているが、以前から進めている特別史跡指定を目指す方針に変わりないという。
上田清司知事は「大変残念。国内屈指の文化遺産であり、古墳群の保全や整備を着実に進めたい」
とのコメントを出した。工藤正司行田市長は「大変残念だが、文化財としての価値が否定されたわけではない」
とコメントした。
(以下略)