【社会】ETCで「キセル」横行 「スーパーETCを教えてやろうか」と複数人に手口指南も…佐賀

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1おっおにぎりがほしいんだなφ ★
高速道路の自動料金収受システム(ETC)の不正通行が後を絶たない。

九州では佐賀県警が、ETCカードを使って「キセル」をしたとして
これまでに男女4人を摘発している。
高速道路の管理会社は、監視カメラの設置などで対策を強化しているが、
故意とはいえない事例もあり、一律に厳しく対応するまでには至っていない。

「スーパーETCを教えてやろうか」
高速道路を不正通行したとして8月に佐賀県警に詐欺容疑で逮捕された
北九州市のトラック運転手(49)は、自分が考えついた不正通行の手口にこうした愛称をつけ、
複数の人間に教えていたという。

調べで、二つの主立った手口が明らかになった。
一つは、高速に乗る際、ETC専用通行帯を通らずに通行券を受け取って入り、
降りる際に「料金所でETCが誤作動し、カードが正常に読み書きされなかった」などとうそをつき、
実際より短い通行区間を申告する方法。
もう一つは、ETCカードを2枚用意し、高速道路を降りる際、あらかじめその手前の料金所から
高速道路に乗った記録を残しておいたカードを使い、
短い区間を走ったかのように装ってETC専用の通行帯から出る方法。

運転手はこうした「キセル」を、ETCが普及し始めた04年ごろから続けていたらしく、
「高速道路のサービスエリアなどで親しくなった長距離トラックの運転手仲間数人に手口を教えた」
と供述しているという。

キセルの発覚は、たかだか約10キロの区間を180時間近くかけて走行するといった
通行記録があることに、道路管理者の西日本高速道路が気づいたのがきっかけだった。
佐賀県警はETCを悪用した不正通行事件で、これまでにこの運転手を含め4人を逮捕。
被害額は判明分だけでも4人で100万円を超えるとされる。

ソース:asahi.com
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000000809220004
>>2へつづく
2おっおにぎりがほしいんだなφ ★:2008/09/22(月) 15:47:30 ID:???0
>>1のつづき
ETCでのキセルの摘発は全国的に珍しく、佐賀県警には他県警から問い合わせが相次いだ。
佐賀県警の捜査幹部は「不正は一部の運転手の間で既に知れ渡っている可能性が強く、
全国的にも関心が高いのだろう」と話す。

西日本高速道路によると、同社管内の高速道路で料金を払わなかった不正通行の件数は、
05年度の10万8千件から07年度の12万1千件へと1万3千件も増えた。
九州・沖縄に限ると07年度に6200件発生し、2年前から300件増えている。
管内を走る1台当たりの料金収入は平均800円前後で、推計では、
損害は九州・沖縄で毎年約500万円、同社管内全域では同約1億円にも上る。

キセル以外にも手口は多様だ。正規に通行する車の直後を追尾し、
開閉バーが閉じる前に通過したり、バーを強行突破したりする事例もある。

06年には、普通車のデータが登録された車載器を大型車に付け替えたとして、
埼玉県警が運転手を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕する事例もあった。
インターネットや雑誌にも、こうした不正の手口が紹介されているという。

国交省によると、ETCの普及率は全国で約7割。普及は今後も進むため、
高速道路の管理会社は対策に躍起だ。

阪神高速道路は昨年4月から、ETCの通行帯を通過したすべての車を高性能カメラで撮影し、
不正通行した車両のデータを保存している。ナンバープレートやドライバーの顔まで読み取れるため、
悪質な事例は証拠として警察に提出する方針だ。九州でも同様の対策が進んでいる。

ただ、閉じた状態の開閉バーを突破された場合でも、車載器へのETCカードの差し忘れや
システム誤作動の場合もあるため、故意か過失かの線引きは難しく、
一律に厳しい対応で臨めないという。
担当者は「故意でない不正通行は未然に防ぎ、同じ車が不正通行を繰り返すなど
悪質な事案には厳しく対応する」としている。
(一部省略)