・母親が離れたわずかな間に何が起きたのか――。福岡市西区の小戸公園で18日、市立内浜小
1年の富石弘輝(こうき)君(6)が殺害された事件。家族連れや地域住民の憩いの場で起きた
凶行に、ショックが広がった。
弘輝君を発見した男性(62)によると、母親の薫さん(35)が涙声で「息子がいなくなった。
黒いTシャツを着た子を見かけませんでしたか」と声をかけてきたため、10人ぐらいで捜した。
公園に散歩に来ていた西区の女性会社員(45)も捜索に加わり、取り乱している薫さんの
背中をさすり、落ち着かせたという。女性によると、薫さんは、弘輝君に居場所が分かる
全地球測位システム(GPS)付き携帯電話を持たせていた。薫さんが携帯電話で居場所を
検索していたところ、男性が弘輝君を発見し、警察官に「おーい」と声をかけた。
男性によると、弘輝君はトイレの壁にもたれかかり、目を閉じていた。サンダルが両足とも
脱げて、そばに落ちていたという。
男性は「母親には救急車が来るから大丈夫だと声をかけたが、子どもの名前を呼んで
泣き崩れた」と話した。女性は「救急車で運ばれる時、弘輝君の顔は土気色だった」と
声を震わせた。
弘輝君が通う西区の内浜小(776人)では18日午後6時過ぎ、田崎賢吾校長が記者会見し
「夢いっぱいの1年生が、なぜこんな事件に……」と声を詰まらせた。
消防から事件の連絡を受け、担任の女性教諭(42)ら4人が病院に駆け付けたが、薫さんと
祖母はショックが大きく、言葉をかけられる状態ではなかったという。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20080919-OYS1T00195.htm ★憩いの場で惨事、取り乱す母 福岡小1殺害
http://www.asahi.com/national/update/0919/SEB200809180029.html ・検視の結果、首をひものようなもので圧迫されたことによる窒息死とみられる。
調べによると、弘輝君は18日午後3時15分ごろから母親と一緒に公園で遊んでいたが、
約15分後に行方がわからなくなった。母親は「長男がアスレチックで遊んでいる間に
トイレに行き、2、3分後に戻ったら、いなくなっていた」と説明しているという。(抜粋)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080919AT5C1804918092008.html