「サリドマイド」承認へ 血液がん治療薬として 厚労省
昭和30年代に薬害で社会問題となった「サリドマイド」について、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会
医薬品部会は27日、「再発または難治性の多発性骨髄腫」の治療薬として製造販売承認を認める
結論をまとめた。近く上部組織の薬事分科会で審議し、承認する見通し。
部会は安全管理策の実施、患者への説明と同意、全症例を対象に薬効と安全性に関するデータ収集を
承認の条件とした。妊婦が服用すると胎児に四肢障害を引き起こす危険があるサリドマイドは、近年、
血液がんの一種、多発性骨髄腫の治療効果が注目され、海外でも承認が相次いでいる。
日本では藤本製薬(大阪府松原市)が平成18年8月に承認申請したが、審査が進まず、患者団体が
早期承認の要望書を再三、厚労省に提出していた。
厚労省は26日に専門家や薬害被害者らで組織する安全管理の検討会で、病院や製薬会社、薬局が
麻薬並みにサリドマイドを徹底管理する方針を決めていた。
ソース
http://sankei.jp.msn.com/life/body/080827/bdy0808271249004-n1.htm