大統領選をめぐる混乱が続いていたジンバブエで、ムガベ大統領(84)と
野党・民主変革運動(MDC)のツァンギライ議長(56)が15日、
連立政権に関する合意書に署名した。1980年の独立以来続いた
独裁政権に終止符を打つ画期的な合意だが、政権の行方は極めて不透明だ。
ロイター通信などによると、署名式典でツァンギライ氏は「(合意は)痛みを
伴う妥協の産物だ」と述べた。
連立政権でムガベ大統領は大統領にとどまり、ツァンギライ氏が首相に
就任する。閣議の議長はムガベ氏が、新たに設置する内閣を監督する
「閣僚会議」の議長はツァンギライ氏がそれぞれ務める。
連立内閣には与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU−PF)が
15閣僚、野党がMDCの13閣僚を含む計16閣僚を送り込むが、MDCの
一部から「権力分配が不十分」との不満の声も上がっている。
ジンバブエは超インフレに陥っており、国家財政も破たん。先進国の援助なしには
立ち行かないことが、今回の合意の背景にある。ただ欧州連合(EU)が
制裁解除を先送りするなど、実効性を疑問視する見方は根強い。
*+*+ 中日新聞 2008/09/17[**:**] +*+*
http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2008091702000062.html