「検査不備で事故米流通」鹿児島県酒造組合が国に賠償提訴へ
三笠フーズによる事故米転売問題で、鹿児島県酒造協同組合(113社)は16日、
農林水産省の検査体制の不備で事故米が流通した結果、
風評被害で損害を被ったなどとして、国を相手取り損害賠償訴訟を起こす方針を明らかにした。
組合の吉野馨・専務理事によると、農水省が三笠フーズの倉庫で定期検査を行う際、
事前に検査日を連絡するなどして三笠フーズ側に転売隠しを許したことが、
一連の報道により、明らかになったとしている。
組合には、問題が発覚した今月上旬以降、「もう鹿児島の焼酎は飲まない」などの苦情や
問い合わせなどの電話が100件以上にのぼっている。
国の調査で流通ルートなどが確定し次第、弁護士に相談、賠償額などを検討するという。
三笠フーズに対しての損害賠償請求訴訟も検討している。
同県内では、組合加盟の酒造会社3社が三笠フーズの事故米を
こうじ用に仕入れており、焼酎造りに使った可能性が出ている。
(2008年9月16日14時35分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080916-OYT1T00308.htm