大阪市の米販売会社「三笠フーズ」が農薬などに汚染された事故米を食用と
偽って販売していた問題で、京都市内の介護施設などに保管され、基準値を
超える有機リン系農薬成分・メタミドホスが検出された中国産もち米が
「米国産」として流通していたことが13日、わかった。同社から施設まで
11業者を経由し、1キロあたりの単価は約9円から370円にはね上がっていた。
朝日新聞の調べや三笠フーズなどによれば、三笠フーズは06年11月〜昨年5月
にかけて、メタミドホスの基準値(0.01ppm)を超えて事故米となった
中国産もち米約800トンを、国から4回にわけて計711万9千円で購入。
1キロ当たりの単価は8.9円だった。同社はその米を佐賀県の仲介業者に
単価約40円で売っていたという。
この後、中国産もち米は佐賀の仲介業者から、福岡県内の3業者と
別の1業者を介し、大阪府内などの4業者を経て最終的に京都市内の
給食会社「日清医療食品」近畿支店に単価370円で売られた。同支店は
近畿2府4県の病院や老人保健施設など計119カ所に給食として納入していた。
事故米の産地は、こうした流通ルートの過程で中国産から米国産に
切り替わっていた。流通ルートで8番目にあたる大阪府泉佐野市内の業者は
朝日新聞の取材に対し「中国産として購入し、中国産として販売した」と回答。
日清医療食品に売った10番目の大和商会(堺市)は、「日清医療食品から
米国産が欲しいと注文を受けたので米国産を発注した」と答えた。買った米の
袋にも米国産を示すシールがはられていたという。
大和商会から「米国産」の注文を受けたとされる9番目の神戸市内の
穀類仲介業者は朝日新聞の取材に「大阪市の支店にすべてまかせていた」と
話している。
▽参考資料:メタミドホスで汚染された「中国産」もち米の流通ルート
http://www.asahi.com/national/update/0913/images/OSK200809130083.jpg ▽朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0913/OSK200809130081.html 依頼がありました
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1221093624/416