米販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が農薬などに汚染された事故米を
食用に転用していた問題で、京都市は12日、同社が販売し、市内の保育園と
老人保健施設の計2カ所に納入された中国産もち米から、食品衛生法が定める
基準値(0.01ppm)の2倍にあたる0.02ppmの有機リン系農薬成分・
メタミドホスが検出されたと発表した。同社が食用として流通させていた
事故米から、基準値を超える農薬成分が検出されたのは初めて。
京都市生活衛生課は、メタミドホスの検出値について「基準を超えているが、
この米を一生食べ続けても健康に影響はない」としている。三笠フーズ側は
これまで「検査で基準値を下回ったことが確認された分を出荷した」と説明
していたが、実際には有毒成分を残したまま事故米が広く流通していた可能性が
出てきた。
同課によると、メタミドホスが検出されたもち米が見つかったのは、京都市北区の
「上賀茂保育園」と同市中京区の老人保健施設「洛和ヴィライリオス」。もち米は
いずれも堺市の仲介業者「大和商会」を通じて納入されたもので、市が両施設に
残っていた米の一部をサンプル調査したところ、いずれも0.02ppmの
メタミドホスを検出した。
上賀茂保育園は07年12月〜今年8月末、大和商会から計4回にわたり、
もち米13キロを直接購入していた。給食のもち米シューマイや赤飯などの材料に
使われ、園児や職員が食べたという。調理室の戸棚に1キロ入りの袋が一つ
残っており、その検体からメタミドホスが検出された。
洛和ヴィライリオスには5月以降、大和商会経由で給食会社「日清医療食品」
近畿支店(京都市)から計6回、もち米10キロが納入された。入所者に
月1回提供される赤飯や、おやつのおはぎの材料として使用されたという。大半は
使われたが、食材を入れる倉庫に残っていた1キロ分からメタミドホスが
検出されたという。
▽朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0912/OSK200809120061.html 依頼がありました
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1221093624/305