★明治乳業:明治製菓と経営統合で最終調整 1兆円企業へ
乳業最大手の明治乳業と菓子大手の明治製菓が来年春にも共同持ち株会社を
設立し、経営統合する方向で最終調整していることが10日分かった。食品業界は
原材料価格の高騰、少子高齢化や人口減少による需要が低迷し、経営環境が
厳しさを増している。規模拡大による原材料の安定調達に加え、両社の強みを
持ち寄り品ぞろえを強化することで生き残りを目指す。
経営統合が実現すればチーズ・牛乳などの乳製品、菓子、医薬品などに強みを
持つ総合食品企業が誕生する。08年3月期の連結売上高を合算すると1兆
1100億円を超え、味の素の1兆2160億円に迫る。持ち株会社の下に乳製品、
菓子、医薬品などの主力事業をぶら下げる形をとる模様だ。
両社はともに砂糖製造販売の明治精糖(現大日本明治精糖)の子会社として
相次いで設立された。明治製菓は明治乳業株の4.09%、明治乳業は明治
製菓株の2.80%を保有しているが、業務面での協力関係は少なかった。
国内食品業界では07年2月にアサヒビールとカゴメが資本・業務提携で合意、
同10月に味の素がカルピスを完全子会社化。さらにキリンホールディングスが
協和発酵の買収を発表するなどM&A(企業の合併・買収)による経営基盤拡大の
動きが相次いでいる。
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http://mainichi.jp/select/biz/news/20080911k0000m020067000c.html