農薬やカビ毒で汚染されたコメを不正転売していた米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)は9日、社員、パートを含む全従業員計約100人を同日付で解雇したことを明らかにした。
財務担当者は「混乱の中で、従業員の経済的な保障のめどがたたなくなった」と説明。解雇した社員の一部を契約社員として採用し、事業は継続していくという。
汚染米を出荷していた福岡県筑前町の九州事業所の工場と、大阪府豊中市の炊飯工場も9日、
操業を停止した。
財務担当者によると、解雇されたのは、2工場のパート従業員計約60人と、
グループ会社を含めた社員計約40人。9日までに退職金を支払う準備ができたという。
不正が明らかになった5日から、同社には取引先から「汚染米が混入しているかもしれない」
「不正をした会社と取引はできない」などの声が相次いでいた。(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008090901000853.html