★宇宙環境に耐える動物いた クマムシ、欧州が実験
コケなどに生息する体長1ミリ以下の微小動物「クマムシ」を宇宙空間にさらした
ところ、1割が生き残ったとの実験結果を、スウェーデンとドイツの研究チームが
8日、米科学誌カレントバイオロジー(電子版)に発表した。
チームによると、宇宙空間で生き延びた生物はこれまで、樹木に付着する菌類の
仲間「地衣類」と、細菌しか報告されておらず、動物では初。
実験は昨年9月、地球の高度約280キロを周回する欧州宇宙機関(ESA)の
無人実験装置で、乾燥して「たる」と呼ばれる休止状態になったクマムシ約30匹を
宇宙空間に10日間さらした。その後地上で回収し、水を加えると、3匹の生存が
確認できたという。
クマムシは「たる」の状態では高温、高圧、放射線などかなりの極限条件に耐える
ことが地上の実験で分かっていたが、チームは「厳しい条件が複合する宇宙でも
耐えることが初めて確認できた」と指摘している。
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http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008090901000151.html