【社会】三笠フーズ 元責任者「事故米の転売は10年前から」「他の複数の業者も行っていた」

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 米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が、発がん性のあるカビ毒や
残留農薬に汚染された工業用の「事故米」を食用と偽り転売していた問題で、
同社の非常勤顧問(76)が6日、読売新聞の取材に応じ、同社が約10年前から
不正転売をしていたことを明らかにした。

 さらに「事故米転売は他の複数の業者も行っていた」と話し、業界で不正が横行
していた疑いも指摘した。一方、農林水産省が、事故米の加工・流通状況を確認する
検査に際し、日程を業者に事前連絡していたこともわかった。同社は、事前に用意
した「裏帳簿」を見せるなどして不正発覚を免れており、農水省は「チェック体制が
甘かった」と不備を認めた。

 この顧問は、福岡県で米穀飼料を製造販売する個人商店を経営していた。1997年
に三笠フーズに買収され、顧問は98年ごろから2006、07年ごろまで三笠フーズ
九州工場の責任者を務めた。冬木三男社長が6日の記者会見で、不正転売の提案者と
指摘した人物の一人。冬木社長は会見で、不正が始まった時期を「5〜6年前から」と
説明。顧問の証言とは食い違っており、事故米の取り扱いを始めた当初から、転売が
行われていた疑いが強まった。

 顧問は「(個人商店を経営していた)1985年ごろから、カビの生えたコメの中から
きれいなコメだけを選び、食用に転売していた。他の複数の業者も行っていた」と、
業界で不正が横行していたとした。

 さらに、約2年前には、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が残留するコメについて、
「冬木社長から『どうにか、食用で販売したい』と持ちかけられた」と証言。検査機関で
残留農薬を測定したところ、国の基準値を下回っていたため、1年半前から販売を始めた
という。顧問は「農薬の残留状況を確認しており、健康に問題はなかったはず。購入業者
も薄々気づきながら、値段の安さを優先して買ったのではないか」と話している。
>>2以降に続く)

▽読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080906-OYT1T00812.htm?from=top