田辺市やJA紀南などでつくる「アグリパートナー地域推進協議会」による、未婚の
農業男性に出会いの場を提供する「農家の花嫁」事業が実を結んでいる。
昨年の交流会をきっかけにカップルが成立しており、手応えを感じた協議会は11月に
田辺市内で2回目の交流会を開くことを決めた。
今回は事前に男性を対象とした「勉強会」を開いて、万全の態勢で臨む。
協議会は、未婚率が比較的高い農業男性に出会いの場を提供してパートナーを
見つけてもらい後継者不足を解消しようと、2007年7月に発足した。
昨年11月下旬、真剣に結婚を考えている女性を募集して、田辺市で交流会を開いた。
男女ともに「本気度」を確かめるための面談をして参加者を決めているのが特徴で、
昨年は地元男性17人、大阪府などの女性18人が交流会に参加した。結果、5組の
カップルが成立し、うち2組が現在も交際を続けているという。
今年の交流会は11月15、16日に田辺市で開く。ミカンの収穫体験や懇談会などで、
意中の人を見つけてもらう。男性は26日、女性は30日まで応募を受け付け、10月に
面談をする。
前回の交流会では、女性に話し掛けるのに消極的な男性もいたことから、今回は面談で
参加が決まった男性を対象に、協議会が委嘱している結婚相談員による勉強会を開いて、
積極的に女性を迎える準備をしてもらう。飲食代として8000円程度の参加費が必要。
市農業振興課は「前回は思ったより多くのカップルが成立した。今回も前回以上にカップル
ができ、結婚に結びつくようなきっかけづくりができれば」と多くの参加を呼び掛けている。
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