【社会】 図書館にも女性専用席、ホームレスや痴漢対策で。「不公平」の声も…勝谷誠彦氏や田嶋陽子氏は批判も

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・東京都内の図書館で、女性専用・優先席を設ける動きが広がっている。現在のところ、23区内
 220館のうち8館で実施。

 台東区の中央図書館。4月から設けられた「女性専用席」に女性が2人腰掛け、料理雑誌を読んでいた。
 周りの棚にはファッションや子育てなどの女性向け雑誌が並ぶ。
 台東・荒川の両区には日雇い労働者やホームレスが多く滞在する通称・山谷地区がまたがる。
 雨天や暑さ寒さが厳しい時は朝からホームレスが図書館の前で開館待ちをしているという。

 荒川区の南千住図書館。昭和63年と都内で最も早く女性専用席を設置、平成10年に移転してからも
 9席の女性専用席を「女性コーナー」として継続している。
 「飲酒したホームレスが大勢くると空調では対応できないほど全体が酒臭くなる」と職員。移転前はさらに
 ひどく、「ホームレスが席を占領して利用したくても近寄れなかった。ケンカ、居眠り、床に座りこむ…。
 声をかけるとよく殴られた」と振り返る。女性から「怖い」いう苦情が殺到したことから設置したという。
 一方、江東区の東雲図書館などは「痴漢が出たから」とした。いずれもここ10年以内に設置しているが、
 「苦情がでたからといっても利用拒否はできない。多くの人に快適に利用してもらいたい」(葛飾区の
 お花茶屋図書館)という「苦肉の策」として設置されたのが共通している。

 しかし、疑問の声もある。女性席の割合が50席中10席と大きい中央図書館では、「不公平だ」などと
 男性から抗議があるという。別の職員は「個人的には反対。男女を分けることはおかしい」と漏らした。

 こうした取り組みについて、コラムニストの勝谷誠彦さんは、「看板を立ててトラブルから逃げようとする
 図書館員の事なかれ主義だ。税金を払わないホームレスを図書館に入れること自体おかしいし、
 女性だけの席をつくるのは公平でもない」と辛口だ。
 女性学研究家、田嶋陽子さんも「女性の言うことを聞くことが男女差別解消になると誤解した行政の
 典型だ。そもそも、体臭のことをいうこと自体が差別で、行政がその片棒を担いではならない。もっと
 工夫すべきだ」と疑問を呈する。(抜粋)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080830-00000909-san-soci