【防衛】次期哨戒機『XP―1』 性能h評価のため厚木基地に飛来…基地周辺では乗り入れに反対する抗議活動も

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1 ◆rotiEKAY.k @ろちかφ ★
海上自衛隊の次期固定翼哨戒機として開発された「XP−1」が五日、厚木基地(大和市、綾瀬市)
に乗り入れた。防衛省技術研究本部と海自が共同で今後約三年半かけ、エンジンテストなど
性能評価を行う。 (藤浪繁雄)

XP−1は現行の「P3C」の後継機で、哨戒機としては初の純国産。二〇〇一年度から開発が
始まった。防衛省によると、XP−1は全長三八・〇メートルで、三五・六メートルのP3Cより大きい。
P3Cがプロペラの回転で主動力を得るターボプロップエンジンだったのに対し、XP−1はジェット
エンジンで低燃費、低騒音が特徴という。

XP−1はこの日、駐機していた岐阜県各務原市の航空自衛隊を出発し、午後三時ごろ到着。
厚木基地では性能評価を担当する海自関係者らが出迎え、式典が開催され、海自の松岡貞義・
航空集団司令官は「オールジャパンの英知が集約された航空機。気概を持って職責を全うして
ほしい」と訓示した。

XP−1には地元の大和、綾瀬両市も高い関心を寄せている。
大和市の大木哲市長は「引き続き動向を注視し、適切に対応していく」。綾瀬市の笠間城治郎市長
も「騒音および安全面について最大限の配慮を求める」とそれぞれコメントした。
大和市が基地の滑走路北端の地点で騒音測定したところ、XP−1は八六・二デシベルで、
三分後にほぼ同じ地点を飛来したP3Cは八七・七デシベルだった。同市基地対策課は「今後も
諸条件の中で測定する」としている。

この日、基地周辺では第四次厚木基地騒音訴訟原告団らが、XP−1乗り入れに反対する
抗議活動を行った。

一方、厚木基地では一九七一年、国が地元自治体に通知した文書で「ターボプロップエンジンを
除くジェット機は緊急時以外使用しない」としている。「性能評価」のため乗り入れたXP−1をめぐり、
議論が起きる可能性もある。

・性能評価のため乗り入れた次期固定翼哨戒機「XP−1」=厚木基地で
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20080906/images/PK2008090602100020_size0.jpg

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20080906/CK2008090602000109.html