【福田首相退陣】 「のび太くん、かわいそう」 中国国民、福田首相の辞任惜しむ…「野比のび太」、中国では「野比康夫」

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1☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★
・辞意表明の緊急会見が行われた1日夜、北京在住のある日本人駐在員の携帯には、中国人の同僚や
 友人からニュースを知らせる電話が次々にかかってきた。「日本の首相がころころ変わることは中国人も
 よく知っている。福田首相の辞任について、こんなに関心が高いとは意外だった」と、この駐在員は驚く。

 「(福田首相のおかげで)せっかく日中関係が良くなったのに、辞任するのは残念」。
 北京のタクシードライバーは、そうぽつりとつぶやいた。

 「残念」という言葉は、中国の一般市民の心情を代表していると言っていい。福田首相は、小泉純一郎
 政権時代に冷え込んだ日中関係を大きく改善した功労者として、広く評価されているからだ。

 中国での“福田人気”は、昨年9月の首相就任早々に表明した「靖国神社不参拝」の効果が大きい。
 日本の政治家が靖国神社に参拝する複雑な背景や、日本国内でも分祀論など様々な議論があることに
 ついて、中国の普通の市民はほとんど知らない。「A級戦犯を祀る神社に首相が参拝するのは許せない」
 「中国が参拝中止を求めているのに、それでも行くのはけしからん」など、感情的にとらえるケースが大部分だ。

 このため、参拝を強行した小泉元首相の「心の問題」という説明は、一般市民には理解不能だった。
 安倍晋三前首相の「行くとも行かないとも言わない」という“あいまい戦術”も、やはり釈然としない。
 それだけに、福田首相の「相手の嫌がることをあえてする必要はない」という発言はわかりやすく、
 市民たちの心をとらえた。
 日本では「無個性」「何をやりたいのかわからない」などと酷評された首相の風貌や語り口も、中国では
 意外な人気があった。

 首相就任直後、中国のネット上でついたあだ名は「のび太」。中国でも人気の日本漫画『ドラえもん』の
 中国語版では、主人公である「野比のび太」の名前が「野比康夫」になっており、首相と同名であることに
 ちなんだものだ。メガネをかけて何となく頼りない雰囲気も、イメージにぴったり合ったようだ。
>>2-10につづく)
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080904/169565/