インド洪水の被災者300万人に 海軍救助船が出動
インド東部プールニヤー(CNN) インド東部ビハール州を襲ったモンスーンによる洪水の被災者は、
1日までに300万人に達した。被害が特に大きかった当地には同日、
救命胴衣や飲料水を積んだ海軍の救助船15隻が到着。
屋根の上などで2週間近く身動きが取れなくなっていた住民らの救出作業を開始した。
8月18日に起きた隣国ネパールの堤防決壊ではんらんしたコシ川は、
両側に並んだ数千の村を飲み込み、今は別の場所を流れている。
当局によれば、ネパール側でも10万人が避難。同じモンスーンによる豪雨で、
バングラデシュ北部では少なくとも2万人が被災している。
気象当局は、この地域一帯を流れる川の水位が今後数日間でさらに上昇する恐れもあるとして、警戒を呼び掛けている。
インド当局は1日までに182カ所に避難所を設け、11万4000人を収容したと発表した。
ただ、避難所では食糧不足や衛生状態の悪化が懸念されている。
この日、現地入りした海軍船の周りを多数の住民が取り囲み、自宅に残された家族らの遺体の収容作業を求めた。
生存者の救出に向かわなければならない、と説明する乗員の声は、住民らの怒声にかき消された。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200809010023.html