>>319 >ソ連邦解体・CIS創設を話し合った、赤の露・青のウク・白のベラルーシの
>歴史的三国会議の協定の中で、『離婚した場合の取り決め』もある。
>ウクが脱退する暁には、防衛配備した核とクリミアをロシアに返還することとある。
>これが果たされず、ロシアはウクライナのCIS脱退は認めない。
こういう密約があったとしても、ウクライナは「グルジアの情勢を見たら、
NATOに入らざるを得ない」と言ってNATO入りを強力に進める。
そしてNATO側も「この事情では確かに仕方がないな」と認める方向に
なりつつある。
そうなれば、核はNATO側も置いておきたくないからロシアに返すが、
クリミヤはNATO側としても勢力下にしたいので、グルジア側と結託して
ロシアとの密約は反故にする。
ロシアが文句を言っても、ロシア一国とNATO全部では多勢に無勢。
こういう流れでほぼ確実だろう。
黒海周辺の地図を見るとわかるように、クリミヤ半島付きでウクライナが
NATOに入れば、たとえアブハジアがロシア側にとられたとしても、
黒海沿岸は大部分がNATO側で囲まれてしまう。
それは黒海の制海権がロシアからNATO側に移っていくことを意味する。
結局ロシアはグルジアの挑発を断固懲らしめて自分の勢力圏を譲らない
ことをアピールしたつもりが、結果的には黒海の制海権を危うくするという
逆の状況を招こうとしている。
いかに資源があろうと、遅れたロシアは拡大した旧西側圏諸国の集団の前には
全く無力。
それでもやってしまうこと自体が遅れている証明だけどね。