【社会】 "携帯で「助けて、水が」…最後に「さよなら」" 冠水道路で車水没・女性死亡、勘違いした消防は「救助の必要なし」と出動せず

このエントリーをはてなブックマークに追加
4名無しさん@九周年
車水没死現場に消防出動せず、119番通報を誤認…栃木

 豪雨のため栃木県鹿沼市の市道で水没した軽乗用車内で女性が水死した事故で、
鹿沼市消防本部が119番を受けていたにもかかわらず、現場に出動していなかったことが23日わかった。

 同じ現場で別の車の運転者らが自力で脱出しており、確認しないまま別の場所を捜していたという。

 現場は東北自動車道の下をくぐった部分で、水が引いた後の16日午後7時20分ごろ、
同市千渡の派遣社員高橋博子さん(45)の車が見つかり、高橋さんの死亡が確認された。

 同本部などによると、高橋さんの母親からは同日午後6時22分、
「娘から『車ごと川に落ちた』と携帯電話で知らせてきた」と119番があった。
同本部は市内を流れる武子川に車が流されているとみて、救助工作車1台を出動させ捜索を始めた。
その約4分後、建設会社社員から「ガード下に車が沈んでいる」との通報があった。
しかし、同本部では約30分前、同じ現場で自力脱出した埼玉県の夫婦から
119番通報を受けていたため、ガード下には向かわなかったという。

 同本部の小峯英一・鹿沼市消防署長は「通報が相次ぎ、現場が混乱していた。
1人が亡くなり、申し訳なく思っている」と話している。

(2008年8月23日13時52分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080823-OYT1T00410.htm