卵子提供の申し出が急増、経済低迷が原因か 米国
米国の不妊治療専門医らによると、卵子の提供を希望する女性からの申し出や問い合わせが最近、増加する傾向にある。
提供者には、50万‐100万円余りの報酬が支払われるのが一般的。
希望者急増の背景には、米経済の低迷が家計を圧迫している事情があるとの見方が強い。
イリノイ州シカゴで卵子提供を仲介する「オルタナティブ・リプロダクティブ・リソーセズ(ARR)」のロビン・ボンハル氏によると、
ARRに寄せられる問い合わせは現在、1日当たり30‐50件と、1年前の10‐30件からほぼ倍増。
「周囲に聞いてみると、どこでも同じような動きがあるようだ」と、同氏は語る。「昨今の経済低迷が影響しているのではないか。
『報酬が目的』とおおっぴらに認める人は少ないが、一部の希望者はそう明言している」という。
カリフォルニア州サンフランシスコの不妊治療クリニック「リプロダクティブ・サイエンス・センター(RSC)」でも、同様の傾向がみられる。
今年7月に受けた問い合わせは158件と、昨年同月の120件を大きく上回った。RSCのマハシド・アルブレヒト氏は
「経済的理由が大きいのでは。もちろん、それが唯一の動機というわけではないと思うが」と話す。
ただ専門家らによれば、卵子を提供して報酬を受け取るのは、決して簡単な過程ではない。
〜長文につき、つづく〜
CNN
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200808180002.html