【社会】名鉄バス運転手の免許不携帯が3件相次ぐ 中部運輸局が異例の監査・警告

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名鉄バス 免許不携帯3件相次ぐ
中部運輸局 異例の監査・警告

 名鉄バス(名古屋市)や同社の運行委託先の路線で、運転手が運転免許証を
携帯せずにバスを運転した問題が相次ぎ、同社春日井営業所(愛知県春日井市)が先月、
国土交通省中部運輸局から監査と警告処分を受けていたことがわかった。免許証を
バス停付近に落としたり、トイレに置き忘れたりした“うっかりミス”が原因だが、
同局は「緊張感が緩んでいる。大きなトラブルや事故につながりかねない」として、
異例の措置に踏み切った。

 同社が監査を受けるきっかけになったのは、先月11日に愛知県春日井市内で
あったケース。運転手は乗務中、同市内のバス停付近で免許証を落としたことに
気づかないまま、約18キロにわたってバスを運転した。

 バスの運転手は、乗務時に運転免許証を携帯するよう道路交通法で義務づけられており、
乗務前の点呼の際にチェックを受ける。

 運転手の免許証不携帯が発覚すると、バス事業者は各地の運輸支局から口頭注意を
受けるが、これがきっかけで監査や行政処分に至った例はほとんどない。

 しかし、同社では今年5月と6月にも、運行を委託している同県小牧市などの路線と、
同県岡崎市の路線で、運転手が免許証を落としたり、トイレに置き忘れるなどしたりして、
免許証不携帯で乗務していたことが発覚したばかり。同じ問題は昨年に2件、一昨年は
1件あったが、中部運輸局では今年5月以降に3件続けて起きたことを重視し、
異例の監査、処分を行った。

 同局の担当者は「安全は一つ一つの約束事の徹底によって成り立つもの。大きな事故を
起こした事業者を調べると、この点に問題があったケースも多い」と指摘する。名鉄バスは
「プロとして恥ずかしい。警告を厳粛に受け止めて、再発防止に努めたい」としている。

(2008年8月18日��読売新聞)
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/080818_1.htm