【食文化】食肉解体「屠場みる・きく・たべる・かく-食肉センターで働く人びと」出版

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1早よ説教部屋に来なさい→ (ο・ェ・)みっぴぃφ ★
牛と豚を解体して食肉にする西宮市食肉センター(同市西宮浜二)で、関西学院大社会学部の
三浦耕吉郎教授(51)らが三年間にわたってインタビューを重ねた結果をまとめた「屠場(とじょう) 
みる・きく・たべる・かく-食肉センターで働く人びと」が、このほど出版された。著者は関学大の教員と
研究員を中心とする四人。同書の編者を務めた三浦教授に話を聞いた。

同センターの前身は一九一七(大正六)年に開設され、八八年現在地に移転した。
一日平均で三十-四十人が働き、二〇〇七年度は牛一万二千頭、豚四万七千頭が解体された。

同書は「食肉センターが培ってきた文化を多くの人に伝えたい」という意図で編まれた。
牛や豚が食肉になる現場を描写し、「一連の出来事に、わたしは心を奪われてしまった」といった
筆者の率直な感想を記述。解体の担当者や卸業者、獣医師など、同センターで働く人々に、今
の仕事を選んだきっかけや悩みなども尋ねている。

肉を食べる以上、動物の解体は絶対に必要な過程だが、そこには差別や偏見も深くかかわる。
執筆した四人も調査開始から二年が過ぎるまで写真撮影が許されず、センターで働く男性からも
「見て、どないするの?」などと問い掛けられた。

三浦教授自身、動物を解体する行為について、当初は「非常にかわいそうだし、ひどいこと」と
考えていたが、その印象は初めて見学した日に大きく変わった。牛を失神させる役割の男性が、
暴れる牛の額をなで、自分の手をなめさせる様子を見て「ひどいことをしているわけではないな」と
思い込みが崩れるのを感じた、という。

働く人の内面に踏み込みながら聞き取ったエピソードは時に明るく、時に深刻だ。
内臓を洗う仕事を始めたことで親族と一時的に疎遠になったこと。
職場に連れてきた息子が、現場に驚きながらもアルバイトに前向きな気持ちを示したこと。
センターに就職した若者には「三カ月辛抱し。ええとこも分かるし、わるいとこも分かる」と励ましていること…。

ε(ο・д・)ノシ))☆source★((ヾ(・д・ο)з
http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/0001350874.shtml