米環境保護団体「シー・シェパード(SS)」による日本の調査捕鯨船への
妨害問題で、警視庁公安部は18日、調査捕鯨船にロープを
からませるなどして航行を妨げたとして、威力業務妨害容疑で、
米国人の男(41)らSS活動家の男3人の逮捕状を請求した。
公海上でSSによって繰り返されてきた日本の調査捕鯨船への
妨害行為が立件されるのは初めて。公安部は刑法4条の「条約による国外犯」規定を
初めて適用。「海洋航行不法行為防止条約」に違反した国外犯として
摘発した。
公安部は他に30歳の米国人と28歳の英国人の逮捕状も請求。
国際刑事警察機構(ICPO)を通じ3人を国際手配する方針だが、
容疑者の身柄を確保できるかは不透明だ。
調べでは、3人は昨年2月12日、南極海で小型ボートからロープを
海中に投下し、目視専門船「海幸丸」のスクリューにからませるなどして
航行を妨害した疑い。ほかに2隻の抗議船を海幸丸にぶつけ
強制的に停船させた上、発煙筒を投げ込むなどした。
SSは3日前の9日にも、調査母船「日新丸」に失明の危険もある
悪臭を放つ酪酸入りの瓶を投げつけ、乗組員2人の顔にやけどを
負わせるなどしたが、公安部は立件を見送るとみられる。
公安部は調査捕鯨船団が同年4月に帰港後、捜査を開始。乗組員が
撮影した妨害行為のビデオ映像を分析する一方、関係国に捜査共助を要請し、
実行犯の特定を進めていた。
調査捕鯨船に乗船していた海上保安官ら3人がけがをした
今年3月の妨害行為については、海上保安庁が威力業務妨害と傷害容疑で
捜査を進めている。
*+*+ 産経ニュース 2008/08/18[10:40] +*+*
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080818/crm0808181040005-n1.htm