★ロシア軍、グルジアでクラスター爆弾使用か 人権団体が報告
ロシア軍が侵攻した南オセチア自治州、グルジアでの武力衝突で、国際人権団体
ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)は15日、ロシア軍がグルジアの
住宅地域でクラスター(集束)爆弾を使用、数十人を死傷させたことを示す証拠を
入手したと報告した。
同爆弾は中部ゴリ市などで使われ、同市では11人が死亡したとしている。同爆弾
は殺傷能力が強く、民間人への被害も大きいことから多数の国が禁止している。
今年の5月には、全面禁止条約を目指す国際会議がノルウェーで開かれたが、
米国やロシアなどは参加していなかった。
一方、ロシアのタス通信によると、同国国防省はヒューマン・ライツ・ウオッチの主張を
否定し、「偏見のある目撃証言などを集めただけだ」と反論した。
同団体によると、ゴリでのクラスター爆弾攻撃は12日に市庁舎がある広場前で発生。
食糧配給を待つ住民ら数十人が集まっている所を襲われ、多数の小爆発が秒間隔で
起き、次々と地面に倒れていったという。死亡者には、オランダのテレビ局カメラマン
も含まれている。負傷者はグルジアの首都トビリシの病院に運ばれ、手当てを受けた
としている。
ゴリでは8月9日から同12日までロシア軍機が空爆を繰り返したとされている。
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http://www.cnn.co.jp/world/CNN200808150036.html