【社会】防衛省、国家賠償訴訟で敗訴の賠償金22万円を担当の職員から回収 [08/14]

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 旧防衛庁に情報公開を請求した人の個人情報がリスト化されて庁内で配布された問題で、
リストに記載された作家らが起こした2件の国家賠償訴訟で敗訴した防衛省が、担当の
情報公開担当者1人から賠償金相当額の計22万円を回収していたことがわかった。

 公務員に故意などがあったと認めた場合、国が本人に賠償金を請求できるという国家賠償法の
「求償権」が使われた珍しいケースとなる。リスト化に組織的関与があったと疑う原告らは
「個人責任として確定させた」と批判的だ。

 リスト問題は02年5月、海上幕僚監部の情報公開担当者が、請求者約140人の氏名や
職業など個人情報をリストにまとめ、庁内で配布していたことが発覚した。同庁の内局や陸・空の
幕僚監部などもリストを作成・閲覧していたことが判明し、「組織的な作成ではないか」とも
指摘されたが、02年6月に出された防衛庁の内部調査は、組織的関与を認めなかった。

 訴訟は、ノンフィクション作家・久慈力氏と新潟市の斎藤裕弁護士が「プライバシーを侵害された」
などとして東京、新潟地裁に提訴した。久慈氏の訴訟は04年2月にリストの作成・配布は
担当者による故意の違法行為とされ、10万円の賠償が確定。斎藤弁護士の訴訟でも
配布について違法とし、最高裁で08年4月に12万円の賠償が確定した。斎藤弁護士は
組織的関与も訴えたが、認められなかった。

 久慈氏は米同時多発テロなどに関する資料、斎藤弁護士は駐屯地の飲食費などに関する
資料の情報公開を求めていた。

>>2以降に続く

http://www.asahi.com/national/update/0814/TKY200808140207.html
http://www.asahi.com/national/update/0814/TKY200808140207_01.html