【ゲンダイ】八王子・通り魔殺人 犯人・菅野「無罪」の可能性

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1出世ウホφ ★
東京・八王子市の通り魔事件で逮捕された会社員、菅野昭一(33)はどれだけの刑になるのか。
卑劣な無差別殺人だから、当然、死刑――と思いきや、なにやら怪しい雲行きになっている。
検察当局は菅野の精神鑑定をするために「鑑定留置」をする方針を固めたというのだ。
実際、この事件は「父親を困らせようと思った」という稚拙な動機もさることながら、
菅野の言動には不可解な点が目に付くのだ。
菅野は中央大4年の斉木愛さん(22)ら2人を刺した後、包丁を持ったまま数分間、
現場の書店内にとどまっていた。店内を歩き回り、表情はウツロで放心状態。
書店を離れたのは、他の客が一斉に逃げ出し、周囲に誰もいなくなってから。
現場に現金や身分証明書が入った財布を放置し、包丁は地上に降りるエレベーター内で捨てた。
逮捕されたのは、犯行の30分後。警官の職務質問に抵抗せず、素直に犯行を認めた。
現場から、わずか300メートルしか離れていない場所だった。逃走の意思はなかったようにみえる。
「取り調べで犯行時の状況を聞かれても、満足に答えられない。
犯行場所に書店を選んだ理由や店内にとどまった点をただしても、
曖昧な供述を繰り返してばかりです」(捜査事情通)
事件前の約1週間は「親の顔を見たくない」と、ひとりで市内の旅館やホテルを転々。
菅野が「困らせようと思った」という父親(69)は「思い当たる点はない。
親子の確執はなかった」と報道陣に答えていた。父親と本人の証言はかなり食い違っている。
菅野が精神鑑定で「責任能力なし」と診断される恐れはないのか。
「責任能力の有無は、犯行が計画的だったかどうか、善悪の識別がつくか否かで決まります。
逃走の意思があれば『悪いことをやった認識があるから、逃げた』となり、責任能力が認められる。
事件の厳罰化の流れからか、最近は人格障害の傾向が多少見られても、
責任能力を認定するケースも目立ちます」(上智大名誉教授の福島章氏=犯罪心理学)
何の落ち度もない女性を殺した菅野は許しがたい男だが、
心神喪失について定めた「刑法39条」が気になる。

【2008年7月26日掲載】2008年07月29日10時00分 / 提供:ゲンダイネット
http://news.livedoor.com/article/detail/3750312/