◇保険機関指定取り消しへ
宮崎社会保険事務局は17日、看護師の数を水増しして保険料を不正請求したとして、
日南市飫肥の「医療法人再生会 鈴木病院」(山縣美奈子院長)の保険医療機関指定を
取り消すと発表した。不正請求は判明分だけで、2カ月で約580万円。数年前から
不正請求をしたことが分かっており、事務局は今後、金額を調べる。
取り消しは8月1日付。「看護師の数を水増ししている」との情報提供を元に、
事務局が病院を監査。07年5〜6月分の患者30人分のカルテを調べたところ、算定
要件を満たしていない夜勤看護料や入院基本料を加算して、約580万円を不正請求した
ことが分かった。病院が06年に事務局に届け出た名簿によると、看護師4人▽准看護師
17人が在籍していることになっていたが、実際は看護師0▽准看護師16人だった。
同病院は「運営のためにやった」と不正を認めているという。また、少なくとも3年前から、
架空の看護師が働いている偽装の勤務表を作成していたことも判明。保険事務局は5年前に
さかのぼって、不正請求額の返還を求める。【種市房子】
最終更新:7月18日16時1分
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