>>478同意。
現在のメディア状況に、どれほどの人々が本質的な危機感を抱いているのか、この度の毎日新聞問題でもまるで見えて来ない所にこそ、言論の危機があからさまに露呈している。
もちろん問題の発端は、毎日新聞のあまりにも不見識な記事の配信と発覚後の対応だ。
これは、叩かれて当然だし、毎日新聞は倒産する事によってしかその責任を取り得ない程の非常事態だとは思う。
思うが、しかし、そこに露呈していた「表現の自由の問題」「国民の知る権利の問題」「報道機関の談合体質」等々、
本質的に議論すべき課題は呆気なく置き去りにされ、焦点化されていくのは組織間の敵対や組織の存続の問題ばかりなのはどうした事か。
これは、いつか見た/いつも見ている風景に他ならず、いつでもこの国では問題の本質化が避けられ、共同体(村社会)間の水争いの問題に議論は収斂させられ、忘れた頃に手打ちがなされている。
このような醜悪な事態は、情報の環境問題(公害問題)として認識し把握する必要があり、
いみじくも「環境新聞」という小さな新聞が、この問題をいち早く真正面から論じた事は由なしとしない。
既成のイデオロギーを揚棄した上で劣悪な情報環境の本質的な改善こそが必要とされている。