大津市内の地蔵安置所から石の地蔵やほこらなど約40個を盗んだとして、
滋賀県警守山署は24日、同県野洲市吉地3丁目、運送会社員浅井伸介容疑者(28)を
窃盗の疑いで逮捕した。地蔵は1571(元亀2)年の織田信長による延暦寺焼き打ちで
亡くなった僧侶らを弔って造られたとの言い伝えがある。
同署によると、浅井容疑者は5月5〜7日、大津市坂本7丁目の地蔵安置所から、
石地蔵などを自分のワゴン車で数回に分けて盗み出した疑いが持たれている。
「坂本地区の地蔵のたたりを扱ったテレビ番組を見て、欲しくなった」と供述しているという。
「地蔵を集めている不審な男がいる」との情報提供を受けて同署が24日に野洲市内の
容疑者の実家を捜索したところ、逮捕容疑の被害品を含めて約80個の石像などが家や
農機具小屋の中から見つかった。いずれも整然と並べられていたという。
同署は余罪があるとみている。
容疑者逮捕を受け、被害に遭った地蔵安置所を管理する山口久志自治会長(78)は
「まだ実感がわきません。お地蔵さんと対面して初めて落ち着いた気持ちになると思います」
と話した。
ソース:
http://www.asahi.com/national/update/0624/OSK200806240065.html