岐阜県養老町の食肉卸小売業「丸明(まるあき)」(吉田明一社長)が、
質の劣る肉をブランド和牛「飛騨牛」と偽って販売したとされる問題で、同社の
前工場長が21日、中日新聞の取材に「10年ぐらい前から飛騨牛などの加工日を
改ざんして消費期限を先に延ばし店頭販売していた」と証言した。
県と岐阜農政事務所は、食品の表示の方法を定めた日本農林規格(JAS)法などに
基づき、週明けにも立ち入り調査する。
県によると、飛騨牛は、5段階に分かれた肉質評価のランク付けで3等級以上に
対してしか表示できない。取材に対し前工場長は「工場に運び込まれた2等級の肉が
店頭で3等級以上の飛騨牛と交ぜられた。大口顧客には作り置きしたものを
直前に加工したように装い、消費期限を4、5日ずらしていた」と述べ、改ざんは
吉田社長の指示だったとした。
吉田社長は会見で「(肉の流通履歴が分かる)個体識別番号のシールを張り間違えた
店頭でのミス。肉は飛騨牛」としたが、前工場長と従業員らは「社長の指示で
質の劣る肉を交ぜた」と反論、対立が深まっている。
同社から精肉を仕入れている大手スーパー「バロー」(本部・岐阜県多治見市)では、
47店舗で同社の「飛騨牛」表示の商品を撤去。当面販売を見合わせる。
同社は1972年創業。岐阜県内に販売店3店のほか同県高山市と名古屋市で
飛騨牛専門レストランを経営。民間調査機関などによると2007年12月期の売上高は
約100億円で食品卸売業の中で県内11位。従業員数は50人。
吉田社長は同県食肉事業協同組合連合会の理事も務める。
*+*+ 中日新聞 2008/06/22[**:**] +*+*
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008062202000048.html ■関連スレ
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