☆千円たばこ―動機はともあれ大賛成
「たばこ1箱千円」。あなたが喫煙者だったら、それでもなお吸い続けるだろうか。それとも禁煙に踏ん切りをつける
絶好の機会にするだろうか。
たとえば1箱20本入り300円のマイルドセブンを、たばこ税の値上げで千円にする。そんな健康政策を推進する
超党派の議員連盟が発足した。
「1箱千円」は、たばこに別れを告げる人を増やすために、大いに歓迎である。
(中略
>>2以降に)
日本のたばこは他の先進諸国と比べて安すぎる。代表的な銘柄の場合、英国は1300円近くするし、ドイツや
フランスでも日本の倍以上だ。米国は地域で違いがあるが、ニューヨーク市の場合、やはり倍以上も高い。
日本の男性の喫煙率は40.2%と英米よりも突出して高い。女性は12.7%だが、若い世代で喫煙が増えている。
赤ちゃんへの影響を考えれば、見過ごせない状況だ。
「千円たばこ」は、こうした現状を大きく変えるきっかけになる。研究者の試算や世論調査では、この水準まで価格が
上がれば、8〜9割が禁煙を考えるという結果が出ているからだ。
ただ、めざすべきは、あくまでも国民の健康や安全の基盤づくりであることを改めて確認しておきたい。
議連には、税収を増やすために、たばこ税を上げようと考えている議員も少なくない。早くも約9兆円も税収が増える
という皮算用が出ている。
しかし、これは消費量がいまと同じという前提だ。価格を上げれば、当然、買う人は減る。
消費量を減らすのがそもそもの目的だから、税収も大きく減ることを覚悟しておいた方がいい。税収が減ることを
嫌って、大幅な引き上げをためらうようなことがあってはならない。
「財政収入の安定的確保」を目的にしているたばこ事業法は、根本から改めなければならない。
議連には、たばこ税に代わる安定的な財源の確保に知恵を絞ってもらいたい。国が巨額の債務残高を抱え
高齢化で医療や介護の費用が増える中で、消費増税などで補う必要がある。
「千円たばこ」は、税制改革を本気で考える契機にもなる。
朝日新聞
http://www.asahi.com/paper/editorial20080614.html#Edit2 前(★1:2008/06/14(土) 12:00:47)
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1213475661/