高松市香南支所の係長級男性職員(52)が担当していた老人大学事業など3件の会計で不適正処理が発覚した問題で、
市は6日、調査を終結し、最終結果を発表した。
私費での立て替え払いなど、ずさんな会計処理が目立ったものの、私的流用はなかったと判断。
刑事告訴は見送り、近く本人と上司を処分する。
調査していたのは、男性職員が1人で経理を担当していた旧町時代の老人大学事業の会費、
人権・同和教育研究大会の旅費、香南地区子ども会育成連絡協議会の活動費の計3会計。
いずれも出納簿が作成されておらず、未精算のまま計約109万円が残されていた。
市が関係者からの聞き取りなどで3会計を復元したところ、本来の残金は計約71万円であることが判明。
しかし、実際に残っていた額はこれより約38万円多かった。
男性職員は「(経費の中で)自分で立て替えて支払ったものもある」と話しているが、立て替え額の詳細は不明。
また市の調査では、各会計の口座に不審な出入金はなく、
任意で調べた男性職員個人の預金通帳にも私的流用や着服とみられる痕跡は見つからなかった。
市は今後の対策として、決算報告のチェック体制の強化や上司の監督義務の徹底を促す方針。
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20080607000113