新たな売春の温床とされ急速に広がっている「出会い系カフェ」について、
警視庁生活安全特別捜査隊と池袋署は28日、都デートクラブ営業等規制条例違反
(禁止区域内営業など)の疑いで、東京・池袋にある店舗の捜索に乗り出した。
店員らを逮捕する方針。出会い系カフェの摘発は全国的にも珍しい。
出会い系カフェは、テレクラや出会い系サイトとは異なり、男女が直接顔を合わせる
新しい形態の出会いの場。多くの店では、漫画を読むなどして過ごす女性を男性が
指名して交渉し、店外に“デート”と称して連れ出す仕組み。マジックミラー越しに
男性が女性を選ぶ店もある。
同様の店舗は、全国に100カ所近くあるとみられ、未成年も数多く登録。出会い系サイトに
変わる新たな売春の温床として、社会問題化している。
捜索を受けている出会い系カフェは「キャンカフェ」。全国展開しているチェーン店で、
池袋には今春に設立。すでに500人以上の女性がメンバーになっているほか、
店内には「18歳未満コーナー」もあり、制服姿の少女の姿も目立っている。
警視庁では、男性が連れ出す際に「交通費」の名目で、女性に数千円を手
渡していることなどから、同店が対価をともなう交際を仲介する「デートクラブ」に
相当すると認定。同店が条例で規制している学校施設の200メートル以内にあることや、
18歳未満への場所提供をしていることなどから、条例に抵触すると判断した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080528/crm0805281710037-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/photos/affairs/crime/080528/crm0805281710037-n1.jpg