1 :
◆Robo.gBH9M @うしさん大好き! ロボ-7c7cφ ★:2008/05/27(火) 19:32:22 ID:???0
■リアリズムも超越した不敵な野心作
一作ごとに話題を集める作者の新刊である。「無人島への漂着」という古典的なモチーフを、
現代文学においてどう料理してみせるのか?
那覇港を出帆したクルーザーがほどなく難破、一組の夫婦が見知らぬ無人島に流れつく。
3カ月後には、離島でのきついバイトから逃げてきたフリーターが23人、その後には日本への
密航中に捨てられた中国人が10人余り、漂着して自給自足の生活を始める。唯一の女性が
セックスの力で島に君臨し、リーダーが入れ替わり、中国勢との対立や裏切りがあり、かくして
救出を待って5年、女は父親の定まらない子を孕む。
18世紀の『ロビンソン・クルーソー』は、無人島の自然と生活を克明に描写して、近代リアリズム
文学の起点となった。『東京島』はそれへの挑戦状かもしれない。片方だけ残った靴を描いて
持ち主の死を表現した『クルーソー』のリアリズムに対し、本作は止まった腕時計が「喪失」を
暗示したりするものの、作品の主眼は現実の「リアルな」描写にはない。船は波間であっというまに
バラバラになり、人は崖から転落すると次には白骨化している。無人島作品が必ず直面する文字の
筆記手段の問題にしても、島に唯一の帳面をめぐって「紙と言葉の物語」が展開しかけるが、作者は
そんな約束事をも悠々と覆してしまう。
さりとて『蠅の王』さながらのサバイバル劇かといえば、島には食物が豊富で、日本の若者たちは
アクセサリー作りなどをゆるゆるやっている。舞台は無人島ながら、そこに描かれるのは作者が
得意とする都市型の底辺生活なのだ。
凡庸な小説であれば、リアリティーを云々されかねない。ところが、『東京島』はリアリズムなんてものを
振り落とさんばかりの力で突き進む。しまいには、桐野夏生と近代リアリズムの一騎打ちの様相すら
呈してくる気がしてゾクゾクした。本作の魅力と凄みは現代ノベルのそれというより、始めのテイル
(tale)のものなのだ。この存在感をリアルと言わずになんと言おう。またもや不敵な野心作が登場した。
[評者]鴻巣友季子(翻訳家)
◇
きりの・なつお 51年生まれ。作家。『柔らかな頬(ほほ)』で直木賞。『メタボラ』ほか。
http://book.asahi.com/review/TKY200805270140.html
2げt
ニュースなの?
4 :
名無しさん@八周年:2008/05/27(火) 19:34:41 ID:RtRoueKv0
5 :
名無しさん@八周年:2008/05/27(火) 19:35:30 ID:f5JPcVz00
この手の変な小説はもうおなかいっぱいです。
>>4 ┏┫ ̄皿 ̄┣┓<この本を読んで同じ事が言えるなら、話を聞こうw
7 :
名無しさん@八周年:2008/05/27(火) 19:44:22 ID:lnux+uQe0
桐野夏生の小説ってキチガイか性格悪い奴しか出てこない
8 :
名無しさん@八周年:2008/05/27(火) 19:46:05 ID:0mZrlOQZ0
65年くらい前に実際に起こった
「アナタハンの女王」事件の焼き直しですね。
いまや海賊や各国軍の船やボート難民。密航者などが頻繁に行きかう海洋で
救出してくれる人にめぐり合うより見つけてもらえないように隠れてるほうがやや難しそう。
こいつの小説は読んでてウンザリしそうだから
全く読む気が起きない
10 :
名無しさん@八周年:2008/05/27(火) 19:48:06 ID:GsIjgHia0
ニュー速にたてるべき話題なの?
11 :
名無しさん@八周年:2008/05/27(火) 19:50:34 ID:HBX3G0Sn0
毎度毎度似たようなパターンで暴走する連中か
無気力な若者(風のなんだかよく分からない連中)しか出てこないから
正直食傷気味
12 :
名無しさん@八周年:2008/05/27(火) 19:55:30 ID:0mZrlOQZ0
実際こんなことになったら中国人到着の1週間後にはコレラで全滅だろ。
あとマラリア。
まあ奥菜恵とか米倉良子とか広末が主役で映画化されたなら
公式ホムペだけはみてやってもいいレベルかな
しかしフリーター23人って大杉。
13 :
名無しさん@八周年:2008/05/27(火) 19:58:37 ID:EcoJQem9O
チンコ
とにかくチンコ
14 :
名無しさん@八周年:2008/05/27(火) 20:07:30 ID:dNTXokU60
『柔らかな頬(ほほ)』のラストには、ある意味、びっくらこいた。
しかも、これで直木賞とは。『OUT』で受賞したのなら兎も角。
15 :
名無しさん@八周年:2008/05/27(火) 20:15:59 ID:hFWu2HLq0
>>1 これニュース速報に値する価値あんの?バカじゃないの
桐野夏生はナツオ
塩野七生はナナミ
18 :
名無しさん@八周年:2008/05/27(火) 21:24:43 ID:Mwy02/8o0
気持ち悪そうな話だなぁ。
19 :
名無しさん@八周年:2008/05/27(火) 21:28:00 ID:qz+jyTW50
那覇港でたクルーザーが難破して夫婦行方不明で捜索もなしだったのか
わけわかめ
新聞の広告みて買おうと思ってたけど
この書評見て[読む気なくした
小説と書評はもう世の中に必要ない。
22 :
名無しさん@八周年:2008/05/27(火) 21:32:21 ID:0mZrlOQZ0
事実が奇なりとはよく言ったもんだ
江東区の事件を見ろ
でもこれは女嫌いのちゃねらに会いそうな話だよ
蠅の王か
>>1 >さりとて『蠅の王』さながらのサバイバル劇かといえば、島には食物が豊富で、日本の若者たちは
>アクセサリー作りなどをゆるゆるやっている。舞台は無人島ながら、そこに描かれるのは作者が
>得意とする都市型の底辺生活なのだ。
ここらへんの「ご都合主義」って
うる星の「ビューティフルドリーマー」を連想しちまうな
26 :
名無しさん@八周年:2008/05/29(木) 05:12:42 ID:9fhIEWYH0
LOSTの次シーズンDVDのレンタルが待ち遠しいよぉ
27 :
名無しさん@八周年:2008/05/29(木) 05:46:45 ID:fNQ1vx2k0
28 :
名無しさん@八周年:2008/05/29(木) 07:13:59 ID:wqdeC2PX0
何が書きたかったのか作者に直接聞いた方が早い作品ていうのは2流だと思うんだ。
これをこういう風に重ね合わせてくださいねっていう意図があまりにも見え見えな奴ね。
>>1 個人的に好きな作家の書評を載せたの?
バカじゃないの?
30 :
名無しさん@八周年:2008/05/29(木) 07:56:13 ID:IC7foQX/0
【レス抽出】
対象スレ: 【文化】書評:東京島 [著]桐野夏生
キーワード: 鼻くそ
抽出レス数:0
『蠅の王』、久しぶりに読み返してみるかな。