駐車場で爆発物処理班の車両を見かけたときから、今回のGoogle本社訪問がいつもと違ったものになることは予想できた。
この警備は、米国務長官Condoleezza Rice氏と英国外務大臣David Miliband氏のためのものだった。
両氏は、企業を視察して業界のリーダーと会談するために、シリコンバレーを訪問していたのだ。
5人の記者が質問を許されたが、ハイテク業界の中心部にいるというのに、出てきた質問は
外交問題に関するものがほとんどだった。
グアンタナモ米軍基地に収容されているイスラム過激派テロ容疑者の釈放や、イラン紛争などについての質問があったが、
Rice氏は当然のことながら、お決まりの政治家的回答を返した。
技術関連の質問をした記者は筆者だけだった。
Rice氏のGoogle訪問の意味を尋ねるとともに、シリコンバレーにおけるリベラル派の拠点として有名な企業に
招待されて驚いたかと聞いたのだ。
これに対して、Rice氏は笑いながら、
「Googleは政治とは関係がない。Googleと関係があるのは、イノベーションとテクノロジであり、人間の創造性であり、
そしてまた、このような素晴らしい環境において自由があればどんなことが可能か、ということだ」と答えた。
Rice氏はまた、学者としての自分の経歴が1981年にスタンフォード大学の助教授に就任したときから始まっており、
シリコンバレーがなじみの土地であることを報道陣に思い出させた。
気がつくと、両氏はすでに別れのあいさつを済ませ、シークレットサービスに導かれて退出するところだった。
Googleのカフェテリアで2人が何を食べたか、尋ねることさえできなかった。
http://news.livedoor.com/article/detail/3655551/