【クジラ】ザトウクジラの個体数は劇的に上昇回復していることが判明…国際機関「SPLASH」発表

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1どろろ丸φ ★
かつて乱獲により絶滅の危機に瀕したザトウクジラが、過去40年の間に北太平洋で劇的な回復
を見せていることが最新の調査結果で明らかになった。

「SPLASH」(クジラ研究者400人以上の国際機関)が木曜日に発表した研究結果によると、この
荘厳な哺乳動物はざっと18,000〜20,000頭が北太平洋に棲息していると言う。(2004〜06年
のデータ) 1966年にザトウクジラの捕獲が世界的に禁止された当時は、個体数1500頭未満
にまで減少していた。
「まだ完全に成功したとは言えませんが、種の復活に関して確かな手応えを感じます」と、ジェフ・
ウォルターズ氏(「 ハワイ諸島ザトウクジラ国立海洋保護区」の共同経営者)は語る。

同保護区の科学コーディネーター、デヴィッド・マッティラ氏は、この研究は米国海洋大気庁が
後援するもので、これまでのクジラの個体数調査の中でも最も包括的総合的分析を行うものだと
言う。少なくともザトウクジラの半数以上はアラスカとハワイの間を回遊しており、これらの個体数
は最適水準にあるが、日本およびフィリピン海域からロシアに移動する隔離集団の方は捕鯨中止
以降の復活に手間取っていると言う。
「クジラは長寿ですが一回の出産で産むのは1頭だけです。従って個体数が大きく減ってしまうと、
復活するまでには長い年月が必要です。太平洋西域での事態はこの例だと思われます」。
クジラは海洋哺乳動物保護法や絶滅危惧種保護法などが定められている連邦法のもとで保護
されている。

ザトウクジラが復活してきたことで、それでもまだ絶滅危惧種とすべきなのかどうかの議論を引き
起こすだろうと、前出の保護区の管理責任者ナオミ・マッキントッシュさんは言う。「議論になるのは
当然としても、私はまだその判断をするには時期尚早だと考えています」。

ウォルターズ氏によると、クジラと船の衝突事故が頻発するようになったのはクジラの数が増えた
のが理由だ。海洋浮遊物や釣具および養殖用構築物などに絡まるといった懸念も高まる。
(一部略)