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368名無しさん@八周年
【科学】高カロリーがおいしい理由―快感を発生させる脳の仕組み『報酬系』、胃カロリー情報と連動するため

http://www.tokyo-np.co.jp/article/technology/science/CK2008052702000180.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/technology/science/images/PK2008052702100033_size0.gif

トロ、カルビ、脂肪分たっぷりのアイスクリーム−おいしい食べ物はなぜカロリーが高いの?と恨みにも似た
疑問を持つ人も多いのでは。油脂分に富んだ高カロリーの食品が、おいしく感じられる仕組みが科学的に解明
され始めた。意外にも“脂ののったうまさ”を感じるのは舌だけではないのだという。 (永井理)
(中略)
■油は透明人間
マウスは油脂の味を感じ、カロリーのあるものと無いものを区別しているようだが、純粋な油脂は人間には
無味無臭だ。「人間は、油と共存する味覚成分によって油脂分を認識している。油は透明人間で直接見えない。
私たちは、その包帯を見ているようなもの」(伏木教授)という。
グループはさらに、舌の表面に油脂を感知するCD36、GPR120という受容体があることを突き止めた。
これらは味覚を感じる受容体ではない。だがこの受容体が働かないと、やみつき効果が表れないという。
「味覚の信号と受容体の信号が脳で合わさり、そこにカロリーの信号が加われば、報酬系を刺激する味になるの
では」と伏木教授は推測する。
報酬系とは、欲求が満たされたとき快感を発生させる脳の仕組みだ。(1)舌の情報(2)胃などのカロリー
情報−この二つがそろうと報酬系が刺激され「やみつきになるほどおいしい」という満足感が得られるわけだ。

■だませない胃
糖分でも油脂と同じことが言えるという。低カロリーの代用油や人工甘味料で「おいしいのに、なにか物足りない
感じ」がするのは(2)が満たされないからだという。「口の中はごまかせても、胃まではごまかせません」と伏木教授。
(2)の情報を出すのが胃などの消化系か、消化後の代謝系かは、今後の研究課題だ。詳しい仕組みが分かれば
口と胃の情報をうまく組み合わせることで、カロリーが低くて満足できる油脂が作れるのではないかという。

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