【地域】岡山・後楽園で野良猫「20年戦争」…餌をやる人、それを注意する人、建物や糞尿被害などなど[5/17]

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1たんぽぽ乗せ名人φ ★
日本三名園の一つ岡山後楽園(岡山市後楽園)で、野良猫が園内で頻繁に出没し、関係者を悩ませている。
今後さらに数が増加すると、延養亭など園内の建物に被害が及ぶ危険性もあるという。
県後楽園事務所によると、園内では約20匹の野良猫を確認。
えさを与える人が複数おり、車両もあまり通らないなど良い環境が整っており
「猫にとっても名園」(同事務所)関係者の話では、老朽化などで3年前から閉鎖している植物の温室、
月見橋のたもとが現在のえさやり場らしく、2カ所を中心に拠点化。
フェンスのすき間などから園内外を行き来し、20年以上縄張りにしているという。

園内の売店や茶店は「商売に悪さすることはないが、猫嫌いなお客さんもいる」と話す。
一方、園外では、数軒で建物の一部などを破損。
南門脇の飲食店「城見茶屋」は4月末、屋根裏に入った子猫が壁の間に落ち、壁に穴を開けて助けた。
今回で2度目のため、穴が広がった。
同店は「えさを与える人は、散歩に来る年配の男女が多い。
生きがいらしく、注意しても全く聴く気がなく自分勝手だ」と憤慨する。

月見橋そばで食堂と売店を営む「碧水園」では、店の下の倉庫に毎日尿をするため十数年間苦悩。
店主は「店でにおうことはないが、実害が出たら困る」とあきれ顔。
別の店舗では、かやぶき屋根や土壁の一部に穴を開けられたり、盆栽を割られるなど被害が発生。
修理費は、屋根が300〜500万円、土壁で10〜30万円ほどかかるという。

一部は自費で修理し、従業員は「プラスチック容器にえさを入れて持ってくる人もいるが、
ごみになるので止めてほしい」と訴える。
ただ、本来は3店とも猫好きで、城見茶屋と碧水園では、懐いた野良猫を1匹ずつ引き取った結果、店の人気者になった。
3店とも「かわいいのは分かるが、猫好きなら連れて帰ってほしい」と口をそろえる。

後楽園事務所も「建物を傷つけられたり、観光客に不潔感を抱かれたら困る。
これ以上増えないように皆さんの協力をお願いしたい」と訴えている。
また、旭川対岸の岡山城も拠点化し、岡山城事務所は20匹近くの生息を確認。
昨年夏ごろ、天守閣内に侵入し、捕獲するのに約1カ月かかるなど苦労している。

http://www.okanichi.co.jp/20080517124256.html