英国の判事たちが、おなじみの18世紀風かつらを脱ぎ捨て、テレビドラマ「スタートレック(Star Trek)」
を連想させる色分けされた新しいローブを着用することになる。
控訴院と高等法院の判事が10月から着用するローブには、年功を示すための色分けされた線が
入っており、高等裁判所の判事の大半は金色、高等法院の判事は赤色をつける。
この新しいローブについて、ガーディアン(Guardian)紙のファッションエディター、ハドレー・フリーマン
(Hadley Freeman)氏は、「ワルの牧師か、あるいは『101匹わんちゃん(One Hundred and One
Dalmatians)』に登場する悪女クルエラ・ド・ビル(Cruella de Vil)の安価版に見える」と指摘。
さらに、「スタートレック」のピカード艦長(Captain Picard)に扮(ふん)した俳優パトリック・スチュワート
(Patrick Stewart)の写真の隣に、イングランド・ウェールズ高等裁判所のニコラス・フィリップス
(Nicholas Phillips)主席判事の顔写真を並べてこう語った。
「見てくれ。フィリップス首席判事にはもはや威厳はなく、ラスベガス(Las Vegas)にあるスタートレックの
アトラクションStar Trek: The Experienceの入場券販売係みたいだ」
このローブをデザインしたのは、「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」の受賞歴を持つベティ・ジャクソン
(Betty Jackson)だ。ジャクソンは、数世紀にわたり変更のなかったガウンのデザインを変えるに当たり、
判事らと話し合って無償でデザインしたという。
当局によると、一部の判事が着用するローブの数が減るため、コスト削減につながるという。「着用も
簡単で、古いローブにはなかったポケットのようなものもついている。十分な協議の結果であり、実用的
なものだ」と関係者は語っている。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2390696/2923686 http://www.telegraph.co.uk/telegraph/multimedia/archive/00670/robes_670533c.jpg