・未公開株を取得額の3倍で知人男性に売り、3億7000万円をだまし取ったなどとして、
詐欺と恐喝未遂の罪に問われたタレントの羽賀研二被告(46)=本名・當真(とうま)美喜男=の
論告求刑公判が8日、大阪地裁で開かれ、検察側は懲役8年を求刑した。羽賀被告の共犯
として恐喝未遂罪に問われたプロボクシング元世界王者、渡辺二郎被告(53)には
懲役4年を求刑した。
起訴状によると、羽賀被告は平成13年6〜10月、知人の不動産賃貸業の男性に医療関連
会社の未公開株計300株を取得額の3倍で売りつけ、計3億7000万円を詐取した。
また羽賀、渡辺両被告は暴力団関係者の男2人=今回の恐喝未遂罪で有罪確定=と
共謀し、知人男性から返済を迫られていた羽賀被告の債務約4億円を、1000万円を支払う
ことで免れようと計画。18年6月7日、大阪市内のホテルで男性を脅迫、債権を放棄する
確認書に署名させた。
詐欺罪について羽賀被告はこれまでの公判で、1株40万円で取得した医療関連会社の
未公開株を男性に1株120万円で売った経緯について「男性から(買値の)3倍でも買うから、
と強く求められた」と主張。「(医療関連会社の社長らから)上場すれば何十倍にもなると
聞かされ信じていたので、男性に未公開株を売りたくはなかった」とし、「よかれと思って
株を売ったのに。悔しい」と涙ながらに潔白を訴えた。
弁護側も「羽賀被告は株の取得価格が1株40万円と男性に明確に伝えた」「男性は
株購入後、経済的に困窮したため根拠のない請求をした」と指摘、詐欺罪は成立しない
と主張した。
一方、検察側は冒頭陳述で、男性の証言に基づき、羽賀被告が1株40万円で購入したことを
男性に告げず、「男性では株を売ってもらえないが、自分なら購入できる」と購入意欲を
あおったと指摘。実際に売る際には「1株120万円で入手したとうそをついた」と断罪した。
この日の論告でも「法廷で取り調べ済みの証拠で証明は十分」と、無罪主張を一蹴した。
(一部略)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080508-00000947-san-soci