【チベット問題】善光寺でチベット暴動による犠牲者の追悼法要、国境なき記者団も抗議活動…長野

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善光寺でチベット暴動の追悼法要、国境なき記者団も抗議活動

 聖火リレーの出発式会場を辞退した善光寺では26日午前8時15分から、在日チベット人約20人と、
支援団体のメンバー、僧侶らが今年3月以降にチベット自治区・ラサなどで発生した暴動で亡くなった人への
追悼法要を行った。
 善光寺は今月18日、「同じ仏教徒として、チベットの宗教者に対する弾圧を憂慮している」などとして、
スタート地点を返上した。法要は「世界平和を考える機会に」と同寺も協力し、行うことにした。
 法要に先立つ午前7時半、「SFT(チベット自由のための学生たち)日本支部」代表の
ツェリン・ドルジェさん(34)らが本堂前で、ダライ・ラマ14世が作った「無量の徳」を読経。
その後、出発式の時刻に合わせて本堂内で、「平和を願う僧侶の会」の会員たちが犠牲者の名前を読み上げ、
ドルジェさんらとともに冥福(めいふく)を祈った。

 善光寺には午前6時前から、チベット国旗やプラカードを持った団体が集まった。
寺側は境内入り口で、国旗をたたむよう指示し、プラカードの持ち込みも禁止し、混乱はなかった。
 善光寺の事務局は「数十人規模の警備態勢を組んだが、滞りなく法要も済ますことができ、安心した」
とコメントした。

 善光寺三門(山門)前の参道では26日午前7時34分から、国際ジャーナリスト組織
「国境なき記者団」(本部・パリ)のロベール・メナール事務局長(55)らが約15分間座り込みをした。
リレーコースにあたった「大門」交差点には聖火の通過後移動し、手錠をかたどった旗を掲げ、
抗議のデモを行った。
 メナール事務局長は「チベット側と中国側の双方が平和的にデモをしている。
中国では不可能なことだ」とコメント。中国がチベット側と対話することについて、
「変化への第一歩だと思う。一日でも早く、記者たちがチベットに自由に立ち入りできることを祈る」と話した。
 同記者団は次の聖火リレーが行われる韓国などにもスタッフを派遣するとしている。

(2008年4月26日11時33分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/topic/national/news/20080426-OYT1T00400.htm