・善光寺が出発地点返上の方針を示し、聖火リレーのルート変更が決まった。
突然の展開に、聖火をつなぐ有名人やアスリート、一般市民のランナー80人の胸中も揺れた。
「正直、妨害活動は怖いと思うけど、JOCに任されたのでちゃんとやろうと思う。妨害が起きない
ことを願っている」。レスリングの金メダリストでリレーに参加する吉田沙保里さん(25)はそう話した。
陸上の末續慎吾さん(27)が所属するミズノは「気持ちに変わりはないようだ」とコメントした。
ただ、ある有名人ランナーが所属する事務所は匿名を条件に「こんなことになるとは思っても
いなかった。辞退するかどうかは分からない。社会情勢の様子をみるしかない」とピリピリした
雰囲気。広告車両をリレーの車列と一緒に走らせる計画を中止した日本コカ・コーラは、
認定NPO法人スペシャルオリンピックス日本名誉会長、細川佳代子さんをランナーに選出
しているが「現時点でコメントを出すことは考えていない」。
聖火リレーは本来なら晴れの舞台だが、市民ランナーの間でも「取材には応じられない」との
声が聞かれた。取材に応じた長野市の会社員、高橋准一さん(37)は「長野市といえば善光寺。
正直寂しいが、やむを得ない。不安はあるが警備が多数出ると聞いたので大丈夫だと思う」と、
しっかりと走るつもりだ。
バルセロナ、アトランタ両五輪でメダルを獲得した有森裕子さん(41)は「チベットに対する
非人道的な問題に、善光寺として抗議の意思を表現したということだろう。これも一つの権利だが、
私がどうこう評価する話ではない」と話した。
その上で「騒動は走者や選手には厳しいかもしれない。でも、チベット問題に多くの人が興味を
持ち、人々が平和を願う声をつなげていけるなら、このリレーはすばらしいことだ。私は世界の平和を
願って走りたい。ただ、中国の聖火警備隊はいらない。五輪は開催国のものではなく、すべての人の
平和の祭典だ。中国のものと考えているなら、その考えは間違っている」と訴えた。(一部略)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080418-00000981-san-soci ※前:
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1208528445/