電車内で陰部を露出したとして、公然わいせつの罪に問われた男性被告(55)の初公判を9日、
東京地裁で傍聴した。陰部を他人に見せつけるというのは、どういう心理からなのだろうか。
起訴状によると、被告は平成20年2月23日朝、西武新宿線の下井草駅〜野方駅間を走行する電車内で、
前方の座席に座る女性=当時(26)=らに対して、陰部を露出して見せた。
起訴状朗読後の罪状認否で、起訴事実を認めるか否かで二転三転する場面があった。その様子を見た裁判官が
「弁護人と話し合ってください」と呼びかけ、弁護人と被告は約2分間、打ち合わせをした。
裁判官「事実関係で言い分はありますか?」
被告「ことさらするつもりはなかったが、過失で見える状態を作り出した」
裁判官「意図的に見せる意思はなかった?」
被告「ありませんでした」
弁護人は犯行前後の状況を質問した。
弁護人「当時、コートで見えないようにして陰部をさすっていた?」
被告「そうです」
[産経新聞]2008.4.10 11:16
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080410/trl0804101113001-n1.htm つづきは
>>2-3
弁護人「コートの中でさすっていたが、コートが自然とはだけた?」
被告「はい」
被告は陰部を触る行為に夢中で、女性の存在に気付かなかったという。
弁護人「(コートが)はだけたとき、向かいの女性が見る可能性があることはわかっていましたか?」
被告「頓着することができなかった」
弁護人「行為を続けていると相手が見るかもしれないということはわかっていた?」
被告「そのときは夢中で妄想にふけっていて、頓着していなかった」
一方、検察側も犯行前後の状況を問いただした。
検察官「陰部を露出したのは(乗車した)上井草駅からどれくらいたって?」
被告「下井草駅を過ぎたあたりと思います」
検察官「ズボンの外に(陰部を)出していれば、周りの人に見えるという認識はなかった?」
被告「すみません」
検察官「女性に気付かれたとき、周囲に見えてると気付かなかった?」
被告「ひょっとしたら見られたかなと思った」
裁判官からの質問にも被告は「故意ではない」と否認した。
裁判官「横に女性がもう1人いた。その人のことは見てたでしょう?」
被告「意識してなかった」
裁判官「自覚的な行為ですよ。弁解できないでしょ」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080410/trl0804101113001-n2.htm
被告「そのときは強い意識はなかった。妄想にふけっていた」
不合理な言い分に終始する被告に、裁判官は強い口調で非難した。
裁判官「妄想にふけって自慰したいなら1人ですればいい」
被告「寝てないから」
裁判官「寝てないのは理由にならないですよ」
被告「そのときの雰囲気でしてしまった」
裁判官「雰囲気というのは女性乗客がいるからでしょ」
被告「今回はそれはない」
弁護側の証拠によると、被告の姉は、刑罰では被告の矯正には限界があるのでカウンセリングと
入院治療を受けさせることを望んでいるという。
被告は犯行を否認していたが、苦しい言い訳に聞こえた。車内で見たくないものを見せられた被害者の
不愉快な気持ちを想像してほしい。
論告求刑公判は4月16日に開かれる。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080410/trl0804101113001-n3.htm