冤罪 刑事補償で抗告しない意向
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20080329-OYT8T00058.htm 2002年に起きた婦女暴行・同未遂事件で県警に誤認逮捕されて服役、07年10月に再審で無罪が確定した冤罪(えんざい)事件被害者の元タクシー運転手、柳原浩さん(40)は28日、
富山地裁高岡支部による刑事補償の決定について、抗告しない意向を示した。
決定を同日、文書で受け取った柳原さんは、「大体こんな内容であろうことは予想していました。国の私に対する態度があらためて分かった気がします。
決定内容に決して満足しておりませんが、あとは国家賠償請求を通じて戦っていくことを考えています」とコメントした。
柳原さんは02年4月15日、氷見署に婦女暴行未遂容疑で誤認逮捕され、05年1月13日に仮出所するまでの1005日、身柄を拘束された。
刑事補償法は拘束日数に応じ、1日あたり1000円〜1万2500円を補償すると規定。
柳原さんは、1日あたり満額の1万2500円、計約1250万円を同支部に請求していた。
地裁は、補償の金額を公表していない。
(2008年3月29日 読売新聞)