【職業安定所】失業給付金の不正受給、高松職安の次長が手貸す…懲戒免職【香川】

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10名無しさん@八周年
失業手当、次長が不正受給協力−高松職安

 香川労働局は21日、高松公共職業安定所(香川県高松市花ノ宮町2丁目)
の次長(52)が同市内の夫婦に協力し、失業手当約2300万円を不正受給
させていたとして、次長を懲戒免職処分にした。不正受給は9年半にわたり、
次長は同職安のその間の担当者に書類偽造を働き掛けたり、架空の雇用先とし
た会社に夫と同行して書類を偽造させていた。同局は理由について
「夫から有形無形の圧力が加えられた」と説明。
次長と夫婦との間で金品の授受はなかったという。
 同局は次長のほか、夫(62)と妻(61)を詐欺容疑で高松北署に刑事告発した。
 同局によると、夫婦は1998年4月から2007年9月まで、失業手当の
受給に必要な勤務実績があるかのように偽造した書類を提出し、2人で交互に
計9回、約2950日分の失業手当を詐取した。
 次長は求職相談を担当する統括職業指導官だった96年3月、相談に来た夫
と知り合った。夫の不正受給の依頼に応じて、98年度以降、後任の指導官に
偽造書類の作成を働き掛けたほか夫の知人が経営する同市内の会社に夫と同行
し偽って書類に印鑑を押させるなど積極的に関与していた。
 不正受給の期間中、人事異動に伴い6人が同指導官に就いたが、後任の指導
官も夫婦への不正受給を申し送りしていたほか、次長は異動後も働き掛けを続
けていたという。同局は指導官六人の処分も検討し、他にも関係した職員がい
ないかどうか調べている。
 昨年9月に同局に投書があり不正が発覚した。同局が県内の他の職安六カ所
をを調査した結果、不正受給は見つからなかった。
 次長は不正の関与の深さを否定し、懲戒免職処分に対して不服を申し立てた
いと話しているという。
2008/03/22 09:40 四国新聞