入院中の元日に雑煮のもちをのどに詰まらせ後に死亡したのは、
監視不十分などが原因として、熊本県菊陽町の男性=当時(74)=の
遺族4人が10日までに、熊本赤十字病院(熊本市)を運営する日本赤十字社(東京都港区)に
計約3600万円の損害賠償を求め、熊本地裁に提訴した。
訴状などによると、男性は2006年12月末、糖尿病の合併症の
手術をするために熊本赤十字病院に入院。手術後の翌年1月1日、
朝食で出された雑煮のもちを詰まらせ、一時心肺停止状態となり、
意識不明のまま約1カ月後に死亡した。
もちは直径約4・5センチの丸もちで、男性は入れ歯を外していたため
のみ込もうとしたらしい。食事中は1人で、そばに医師や看護師はいなかったという。
遺族らは「誤ってのどに詰まらせる可能性があったのに、
病院側が監視していなかったのは注意義務違反だ。
発見後すぐにもちを取り出しておらず、適切な救命措置を取ったともいえない」と主張している。
http://www.kobe-np.co.jp/knews/0000869266.shtml