米ニューヨーク中心部の繁華街タイムズ・スクエアにある軍新兵募集センター前で6日未明起きた爆弾事件で、
捜査当局は7日、爆発の数時間後に民主党の連邦議会議員らに送り付けられていた犯行声明とも受け止められた書簡は
事件と無関係であることが分かったと述べた。AP通信が報じた。
書簡では、軍新兵募集センター前に両手を広げて立つ男の写真と共に
「新年おめでとう。我々がやった」とするメモが入っていた。
さらに政治的な主張を示す文も書かれていたが、脅迫をにおわせる文言は含まれていなかった。
同通信は、この書簡は議員100人に郵送されていたとも伝えた。
書簡に関しては、米連邦捜査局(FBI)のロサンゼルス支部がハリウッドに住む、
捜査上関心のある人物を聴取、自宅も捜索した。
この聴取などで爆弾事件と書簡の関連性がないことが裏付けられたという。
書簡の送付が爆弾爆発の数時間後だったタイミングについては「全くの偶然」としている。
爆弾事件では、現場の防犯カメラが爆発直前、自転車に乗った不審な人物をとらえており、当局が行方を追っている。
防犯カメラの人物は、同センター前で自転車を降り、いったん入り口のドアの前まで歩み寄ってから、
再び自転車で走り去った。爆発はその約1分後に起きている。
上着のフードで顔が隠れていたため、性別や人種は不明。
ただ体格が大きいことから、男性の可能性が高いとみられる。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200803080018.html