★BSE検査独自継続、消費者の混乱回避へ−県
牛海綿状脳症(BSE)対策で、国が生後20カ月以下の牛に対する検査の全額補助を
7月末で打ち切ることを受け、香川県は8月以降、県費を拠出して独自で検査を継続する
方針を決めた。他県でも検査継続の意向が示される中、県は「(検査の)実施と未実施の
自治体が混在すれば、消費者に不安や混乱を招く恐れがあり、検査を続ける」としている。
2008年度当初予算案に、自主検査費として約270万円を盛り込んだ。
BSE検査は、01年9月に千葉県で国内初のBSE感染牛が見つかったのを受け、
同10月から全頭を対象に実施。しかし、厚生労働省は、20カ月以下の牛については
「安全性に問題がない」として、検査対象を21カ月以上とする省令を05年8月に施行。
今年8月以降は補助しない方針を示していた。
これを受け、兵庫、佐賀、宮崎の各県など畜産が盛んな自治体が検査を独自に続ける方針を表明。
県では、自治体で取り扱いに差が出ると、消費者の不安や生産・流通現場に混乱が生じかねない
として継続を決めた。
県が8月から来年3月末までに見込む自主検査の頭数は、中核市の高松市の検査分を除く約2800頭。
高松市も独自で検査を継続するという。
20カ月以下を対象とした県の年間検査頭数は約4000頭で、全頭に占める割合は約5割と
全国トップクラス。県生活衛生課は「ここで検査をやめれば大きな影響が出る。
09年度以降については、他県の状況をみて判断したい」としている。
四国新聞
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/article.aspx?id=20080229000101